認知症の予防や改善に効果があることが認められているメイクセラピー。昨今ではメイクセラピストが介護現場で活躍したり、または、介護福祉士がメイクセラピストの資格を取得し、介護に役立てようという取り組みが見られます。
特に、高齢化社会においては男性よりも女性の方が平均寿命が長く、介護施設の入居者を見ても男性に比べて女性の方が割合が高い傾向にあります。そのような環境の中で、メイクセラピーはますます必要とされているのです。
介護現場におけるメイクセラピーは、メイクを施すことで自分に自信を持ち、意欲を高めたりする効果が期待されています。また、心と体の健康にも効果的です。
近頃は、認知症予防のためにメイクセラピーが積極的に採用されるようになりました。例えば、介護施設では積極的にメイクセラピストを招聘し、利用者にメイクをするイベントなどを定期的に行っています。
メイクセラピストとのコミュニケーションの中で、褒められたりすることで利用者は気分を高めて自信をつけます。一見些細なことではありますが、そうしたコミュニケーションが無機質な毎日になりがちな高齢者にとって、生活に潤いを与えることにつながっているのです。
このように、介護現場におけるメイクセラピーの重要性が増す中で、メイクセラピストは介護現場にも活躍の場を広げています。また、介護福祉士などの中でも意識の高い人達が、セラピー学習の一環としてメイクセラピストの資格を取得しています。