メイクセラピーとは、見た目の印象を大きく変えるだけでなく、外見の変化によって心のケアも行う心理療法のことを言います。この技術を活かして働く人のことを、メイクセラピストと呼びます。
この職業は、希望をすれば誰しもがなれるというわけではありません。一般社団法人が管理運営しているメイクセラピー検定に合格して資格を取得することで、初めて活動できます。
メイクセラピーの検定は大きく4段階に分けられていて、基本となる3級からスタートします。そして、順にステップアップしていくのが、確実に技術を身に着けられるステップです。
本格的に美容業界で活躍できるのは2級からで、最上級資格の特級を取得した人はプロのメイクセラピストを名乗ることができます。試験内容はメイクに関する知識や技術が中心となるため、それほど難しくはありません。合格率も3級で約90%、2級で50%前後と比較的高めになっています。ただし、2級以上は検定が行われる日にちが予め決められているので注意が必要です。
そのほか、メイクセラピストとして活躍する上で重要となるのが対人スキルです。メイクセラピーはただメイクをすれば良いというわけではなく、より魅力的に輝けるように生まれ変わらせるのが目的です。
最初にヒアリングを行って、その人が抱えている心の悩みや自分をどう変えていきたいのかという部分を理解する作業から始めなくてはいけません。世代を問わず、どんな人とでも分け隔てなくコミュニケーションを取れるようにすることが長く活躍していく秘訣です。